競馬界非公認★競馬初心者入門 ~今日からあなたも競馬ファン~

競馬って難しい、どう楽しめばいいの? 奥が深すぎる競馬の世界をなるべく簡単にわかりやすく、競馬の先輩(筆者)が初心者の貴方に教えていきます

【フェブラリーS】ダートコースは雨が降るとどうなる?

日曜日まで天気はもちそうですね。

もしも、雨が降ったら・・・という話をしましょう。

芝もダートも雨が降ると当然、馬場状態は悪くなります。

今回はダートコースに限った話をします。

馬場状態を指し示す発表はJRAがします。

ホームページで確認ができます。状態は・・・

「良」「稍重(ややおも)」「重」「不良」

この4つに分類されます。芝もダートも両方この4つです。

何をもって状態を決めているか、それは含水率です。

良馬場に比べると、稍重・重はスピードが出ます。

不良馬場は、状況によります。

田んぼのようなどろどろ馬場だとスピードは出ませんが、

そこまででなければ「重」寄りでスピードが出ます。

わかりやすくイメージを伝えると・・・

海の砂浜を思い浮かべて下さい。

白い熱々の砂浜を走るのは、ズボズボ脚が埋もれて

走りづらいですよね。これがダート「良」です。

でも、波打ち際はどうでしょう。砂が黒くなった部分です。

砂が締まっていて走りやすいでしょう。これがダート「稍重」「重」。

海の中に入って下さい。浅瀬でいいです。ひざ下くらいの。

海中の砂は波打ち際に比べると走りにくいでしょう。

これが「不良」・・・そんなイメージです。

各々の馬場状態を得意とする馬、不得意とする馬がいます。

加えて、馬場状態の話からはズレますが、

砂を被ると嫌がる馬もいます。

競馬は、そういうところまで考えて予想をするんですよ。

【フェブラリーS】距離1600とダート(砂)適性の話

あらためて、日曜日のフェブラリーSの条件を勉強しましょう。

フェブラリーS東京競馬場のダート(砂)コース

1600メートルで行われます。ちなみに・・・

ハロン戦ともいわれます。1ハロン=200メートルだからです。

またはマイル戦とも。1マイル=1600メートルだからです。

1600メートルというのは分類で言うと「中距離」となります。

人によっては「短距離~中距離」と曖昧な言い方を

するかもしれません。

1000・1200~1400メートルは短距離。

1600~2000メートルは中距離。

2100メートル以上は長距離。

とりあえず、こう覚えておくのが無難です。

人間も、何かと得意分野が違うように、馬にも得意分野があります。

各々の距離を得意とする馬がいて1600メートル戦を得意とする馬

もいればそうでない馬もいます。

まあ、フェブラリーSに出るような馬はだいたい1600が苦手と

いう馬はいないでしょう。

そもそも苦手なら出走させようと思わないのが普通です。

これを機に新聞の距離別成績をチェックしてみるのもいいと思います。

もうひとつ、「適性」ということで言うと・・・

そもそも「ダート(砂)適性」があるのかどうか。

中央競馬の平地レースは「芝」と「ダート」の2種類で行われます。

距離同様、芝が得意(苦手)な馬、ダートが得意(苦手)な馬がいます。

フェブラリーSに出るような馬は、皆、ダートが得意です。

ダートを主戦場にしてきた馬がほとんどですから。

が、今年は一頭だけ異色な馬がいます。

モズアスコットという馬です。

モズアスコットは、前走の根岸Sが生涯初のダート戦でした。

それまでは芝のレースしか走ったことがありませんでした。

芝のレースでは安田記念というGⅠレースを勝っています。

芝では強い馬と言えるでしょう。

そして、前走、初めてのダート戦を快勝しました。

芝で走ったからと言って、ダートも走れるかと言われれば、

そうではないのです。ダートは走れないという馬もいます。

逆に芝では走れないという馬もいます。

芝でも活躍してダートでも新星として注目される今回。

競馬ではたまに、芝でもダートでもどっちでも強いという馬が

出てきます。いわば野球の大谷翔平のような「二刀流」です。

安田記念は芝ですが1600メートルで今回と同じ距離

その勝ち馬なので、モズアスコットに距離はおそらく問題ないはず。

芝・ダートの両GⅠレース制覇なるか? 注目してみて下さい。

【フェブラリーS】地方競馬の馬が中央競馬に出る

今週日曜日のフェブラリーSには、地方競馬所属の馬が3頭出ます。

地方競馬の馬は中央競馬のレースに好きに出られるわけではありません。

出られるレースは限られています。それも多くあるわけでもありません。

フェブラリーS地方馬が出られるレースです。

地方所属でこのレースを勝ったのは、1999年

岩手のメイセイオペラ、ただ一頭。

というか、地方所属のままで中央競馬のGⅠレースを勝ったのは、

後にも先にも、メイセイオペラだけなんです。

奇跡的名馬です。

地方所属から中央競馬に移籍し大活躍する馬は過去にも多々いますが

「地方所属のまま」というところにファンは惹かれるのです。

というのも、地方競馬の調教施設は中央競馬と違い恵まれたもの

とは言えません。それに加えて、馬の「元値」も安い。

雑草がエリートを倒す・・・そんな絵を思い描くファンも多く

判官贔屓的に応援されることが多いのです。

今年はモジアナフレイバー(大井)、ノンコノユメ(大井)

ミューチャリー(船橋)の3頭がエントリー。

ノンコノユメは、中央競馬で活躍後に大井競馬へ移籍した馬ですが、

モジアナフレイバーとミューチャリーは南関東競馬「生え抜き」です。

なかでも注目は南関東最強と言われているモジアナフレイバーが

どの程度やれるのか?という点ですね。

過去、中央競馬の強豪といい勝負をしているので、

ひょっとするとひょっとするかもしれません。

ちなみに、モジアナフレイバーの馬主さんは、あの「カルディ」を

経営している方です。コーヒーや輸入食品のお店、知ってます?

カルディコーヒーファーム公式サイト|コーヒーと輸入食品のワンダーショップ

わたしはここでグァバジュースをよく買います(知らんがな)。

ということで、フェブラリーSは「地方馬」3頭にも注目してください。

【レースの格について】GIレースとはなにか・・・

今週の日曜日、23日に「フェブラリーステークス」が行われます。

今年初の「GⅠ(ジーワン)レース」です。

せっかくなので、今週は「フェブラリーS」を軸に書きましょう。

「S」はステークスの略です。レース名でいっぱい使われます。

中央競馬のGⅠレースは全部で26レースあります。

障害レースの「J・GⅠ」も含みます。

GⅠレースとは、一番格式が高いレースということです。

一番のわりに26個もあるじゃねーか!って?

まあ、そうなんですが。。。

関係者は気持ちだけでも各々のGⅠレースでの勝利を目指すのです。

賞金も高いです。フェブラリーSは1着賞金1億円です。

フェブラリーSは、東京競馬場で行われるダート(砂)のレース。

中央競馬で行われるダートのGⅠレースはフェブラリーSと、

12月に中京競馬場で行われるチャンピオンズカップの2つです。

さて、レースの格の説明をすると、

まず、GⅠレースに出られるのは強い馬たちです。

一勝もしていないような馬は出られません。

いくつか勝ち上がってきた馬、簡単に言えば「一軍の馬」たちが、

「オープン」という最上位の格付けに分類されます。

そのオープンの馬たちで行われるレースにも格があるのです。

一番上は「GⅠ」その次は「GⅡ」その次は「GⅢ」です。

「G=グレード」の付くのはこの3つ。「重賞」とも言われます。

その下に、オープン馬が走る競走で「リステッドレース」(Lの表記付き)

それと「ただのオープン競走」があります。

「ただのオープン競走」が一番ランクが低いオープン競走となります。

イメージで言うと、GⅠレースに出るのは「サッカーの日本代表」

になるみたいなもんでしょうか。

とにかく、GⅠレースはお祭りです。

スポーツ新聞もGⅠレースの週はウィークデーから競馬が1面になります。

競馬場の来場者も凄いことになるんですよ。

日曜日、是非、注目してください!

騎手の過酷さ・・「落馬」【藤田菜七子騎手の落馬事故によせて】

土曜日、藤田菜七子騎手がレース中に落馬しました。

落馬というのは、文字通り「馬から落ちること」。事故です。

headlines.yahoo.co.jp

結果、鎖骨骨折でプレートを入れるんだとか。

言い方はアレですけど、その程度で良かった。

その程度? 何を言ってるんだ!?

そう思う方もいるかもしれませんね。

いや、落馬って本当に凄い危険なんです。

騎手生命はおろか、命を落としかねないんですから。

落馬し体重500キロの馬に踏まれるケースとかざらにあります。

落馬によって障害を負い騎手を引退した人、命を落とした人

たくさんいます。

そういう意味では、まだ「鎖骨骨折程度」で良かった、と。

三浦皇成騎手(ほしのあきの旦那)の体に凄い数のプレート、

ボルトが入っていた・・・なんてニュースも最近ありましたね。

彼は2度の大きな落馬事故で長期休養を余儀なくされました。

本当に、騎手という仕事は命がけなんです。

だから絶対に、ファンとしては馬券が外れたからといって

「落ちろ!」とか「死ね!」とか思っちゃいけません。

そんなの人として言うまでもないですが。

ちなみに・・・

馬券も対象の馬が落馬した時点でハズレと同じ扱いになります。

枠連という馬券に限り同枠の馬が2着以内に来れば大丈夫。

残念ながら補償的な払い戻しはありません。

だから、全馬・全騎手無事にゴールすることが第一なんですよ。